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ゆめちょ物語


MISSION3 障害者を一流のショコラティエに!
2014.09.24
福祉には、まちづくりの主役になれる力がある
NPO法人!-style(エクスクラメーション・スタイル) 代表 吉野智和さん

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障害者の工賃向上を目指し、障害のある人を一流のショコラティエに育てよう、という「夢の貯金箱」のミッションでは、日本でも数少ないトップショコラティエ(チョコレート専門の職人)である野口和男氏とタッグを組み、全国の就労支援施設で障害者がつくる高級ショコラの商品企画・開発、販売に取り組んでいきます。東京に開発・製造の要となる「センターラボ」を置くほか、「ブランチ」と呼ぶ全国の各エリアで中核となるような就労支援施設を設定していく計画です。

そのブランチ第一号店となるチョコレートショップが、2014年11月、京都市にある堀川商店街の一角にオープンすることが決定。運営を担うのは、15年以上に渡りさまざまな手法で障害者就労支援活動を続けてきた、NPO法人 !-style(エクスクラメーション・スタイル)代表の吉野智和さんです。

 

■吉野智和氏 プロフィール

1976年、京都生まれ。20歳から10年間、京都市内の知的障害者授産施設に勤務。施設勤務時代に「福祉とビジネスの融合」「デザインで変える福祉」をテーマに、施設製品のデザイン提供活動などを行う。2002年に「!-style(エクスクラメーション・スタイル)」を立ち上げ、06年にNPO法人化。現在は障害者就労支援移行事業所として京都府と岐阜県で飲食店を経営、障害者を雇用している。この11月には京都市の堀川商店街にダイニング兼チョコレートショップの新店舗「NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto」をオープン。


福祉のことは誰も見てくれなかった

僕は20歳から10年間福祉施設で働いていたんですが、そのときから、エクスクラメーション・スタイルの活動は始めていたんですよ。「デザインで変える福祉」をテーマに、ほかの福祉作業所さんに商品デザインの提案をして、それを買い取って流通させるようなことをプロジェクト活動として行っていました。

今から15年以上前のその頃は、攻撃的じゃなきゃ、福祉を見てもらえなかったんですよね。もう全然誰も相手にしてくれなかったっていうか。それに「障害のある人たちの自立を」とかって僕らが叫んだところで、一般の人からしたら、それってかわいそうでつらいだけじゃないですか。だからデザインで目立とうとしたり過激なことを言ったり(笑)、とにかく福祉を見てくれ、知ってくれ、という思いでした。

でも僕らの活動は、「そんなの成功するわけない」と、当時勤務していた福祉施設ではなかなか理解してもらえませんでした。それでも「絶対できる」と僕らは信じ込んでいたので、自分たちでそれを証明しよう、と法人化したのが2006年。言うだけではなく、モデルケースを作らないと見てもらえない。実際にこういう仕組み、商品で、事業所はこんな場所でやれば、売り上げも工賃も上がるでしょ、というのを見せたかったんですね。

エクスクラメーション・スタイルでまず始めたのは!-factory(エクスクラメーション・ファクトリー)という、陶器生産と食品加工の事業でした。営業には相当苦労しましたが、大手通販会社とコラボレーションして陶器の小さなスタンプを作ったり、飲食店向けの業務用半調理品をオーダーメイドで製造したり、福祉とビジネスを結びつけるモデルを作ってきました。今ではその事業は社会福祉法人に事業譲渡していますが、それとは別に、僕が代表を務めるNPO法人では3つの飲食店を福祉作業所として運営し、さらに株式会社エクスクラメーション・スタイルで行っている事業も含めると、今、グループ全体では50~60人ほどの障害者の人たちが働いています。

そして今回、夢の貯金箱で取り組む「障害者を一流のショコラティエに!」というミッションに僕も参加して、京都市内の堀川商店街というところに、障害のある人たちの働くダイニング兼チョコレートショップをオープンすることになりました。


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