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ゆめちょ物語

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お店では商品の販売だけではなくて、ワークショップを開いたりしたいですね。たとえばバレンタイン前に小学生の女の子限定で、もうすごい本気の本命チョコを作ろう!とか。それも本物のチョコレートを使って本格的に作れば、その体験が、子どもにとってのこの街の記憶になる。これは事業というよりも僕の人としての思いですが、うちの店を好きになってほしい、リピーターになってほしいということよりも、それで自分たちの街にいい思い出ができて、長く愛される街になったらいいな・・・と思っているんです。

「まちづくり」をしようとするときに普通の商業を持ち込んだら、一時の流行りの店はできても、そこに根づいて長続きはしないことが多い。でも福祉が力を持ってその部分をやることによって、街に必要なところにできるはずだという自信があります。この事業でまちづくりの結果を出して、そういう素敵な街を、障害者の彼ら彼女の力なしには、成し得なかったでしょ?って、ちゃんと提示していきたいんです。まちづくりをするときには障害者の施設が当たり前に商売をやっている、そういう定番にしていきたいと思っています。

 

福祉を、誰もが気軽に語れるように

ゆくゆくはチョコレートの製造所兼店舗をさらに1件は京都に作れたらいいなと思っていますが、もちろんそこまでにはクリアしなければならない課題もあります。いい商品を作れば売れる、と信じている人もいるんですけど、その商品が世の中に知られなければ売れないじゃないですか。よくない商品でも売り方で売れてしまう、逆にいい商品でも売り方が無ければ売れないのは当たり前の世界で、商品をどう伝えるかがとても重要です。

今回の事業ではプロボノによる支援も予定されていますが、中身以外の商品力を高めたり、外部への発信といったところで、ぜひサポートをいただきたいと思っています。僕らが「商品を売る」っていう行為は、「障害者の人たちの仕事力を社会に売る」ことです。障害者の人たち自身は自己プレゼンができないから、その仕事力を僕たち施設職員が商品というパッケージに変えて売っている。そのプレゼンに必要なサポートをプロボノにしてもらう。それぞれがバトンをつないで、そういう少人数の連なりで社会ってできていると思うんです。

チョコレートショップの隣には、バーカウンター付きのダイニングスペースも。

新店舗のチョコレートショップの隣には、バーカウンター付きのダイニングスペースも。

プロボノのように外からどんどん人が入ってきて、誰もが気軽に福祉を語れるようにならないと福祉は一般化しない。飲食店という形態もそうです。福祉作業所には普段関わりのない人たちも訪れてくれて、そこで障害者が働いていることを知ってくれたらもちろん嬉しいし、知らないまま帰ってくれてもいい。とにかく人が出入りし、空気が流れることが大切です。

福祉という業界は、排除する人たちが多いのも事実。でもそれ、カッコ悪いじゃないですか。「障害者の方にもどんどん話しかけてください、もし彼や彼女がパニックを起こしたりしても大丈夫、僕らプロがすぐ横にいますから」って言えないなんて、すごくカッコ悪いと思う。僕らがこれまで、福祉を楽しくかっこよく、とか言ってきたのは、「専門職だけで福祉を語る時代はもうやめよう」ということなんです。


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