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ゆめちょ物語


MISSION1 いじめ自殺をSTOP!!
2015.02.28
いじめ体験者だからわかることを、社会の力に
一般社団法人 メンタルサポート・ジャパン 代表理事 百世安里さん

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「夢の貯金箱」で取り組んでいるミッションの一つ、「いじめ自殺をSTOP!!」では、いじめ問題の専門家による無料の電話相談受付、さらに悪質と判断した場合には、被害者の協力のもと、証拠集めや加害者への警告など直接的な介入も行いながら、深刻ないじめに苦しむ子どもたちを救う活動をしています。

しかしながら、いじめは加害者、被害者、傍観者、学校、先生、保護者といったさまざまな関係者がいる中で、被害者に対する支援だけでなく、解決には多方面からのアプローチが必要です。今のいじめの実態を見る時、一番求められているサポートは?解決に必要なものは何なのか?

自らもいじめ被害にあった原点から、現在はPTSDとトラウマの専門家として心のケアといじめ問題の解決に取り組む百世安里さんにお話をお聞きしました。

 

■百世安里氏 プロフィール

一般社団法人メンタルサポート・ジャパン(MSJ)代表、PTSDとトラウマの専門家。自身が娘とともに数年間にわたるいじめ被害にあい、警察、検察、裁判(勝訴)、心療内科、カウンセリングを経験した、いじめサバイバー(克服者)2009年、自身の演劇(インプロ)経験を活かし、心の傷に焦点をあてて設計した「トラウマ解凍ワーク」を開発、現在に至るまでほぼ毎月開催。2012年にMSJを設立。いじめ防止講座を随時開催するほか、いじめ対策のコミュニティやサイト(http://www.mental-support-jp.org/#!ijime/cuzs)など、いじめ対策、さらに被害者の心のケアに取り組んでいる。


 

数年間にわたる悪質ないじめ被害経験

私の現在の活動は、私が娘とともに受けたいじめ被害経験が原点にあります。娘が保育園の頃、ある母親のねたみから始まった娘への暴力や暴言、保護者会でのつるしあげ、悪意の噂、数年間にわたる無言電話や嫌がらせ……本当にたいへんでした。娘の顔のど真ん中には黒々と大きな傷が残り、寝言で「痛い!やめて!」とうなされました。保育園側はもみ消しに走り、最終的には警察を呼ぶ事態になりました。

4年に及んだ裁判でも勝訴しましたが、心のダメージは大きく、体にさまざまな症状があらわれ、心療内科やカウンセリングに通う日々でした。著名な精神科医の先生のもとでPTSD(※)の診断を受け、5年間の治療に取り組みながら、心理療法の知識を深めていきました。

娘は小・中・高校でも何らかのいじめにあったり巻き込まれたりしました。同じようにいじめ被害にあっている人たちに少しでも役に立てばと、最初はブログ、次にmixi、そして保護者向けの対策を集めたホームページ、Facebookグループなど、まずはネットで共有していったんですね。

たとえば、学校側にいじめに対処してもらうためには、テクニックがあります。証拠をとっておき、事実を列記した文書をもって交渉した方がベターなんです。そうしないと学校側は「話、聞きました」=対応した、で終わりになってしまうおそれがあります。文書には学校に対する要望を明記しておくようにします。要望がはっきり書かれていれば何らかの対応が必要になって学校内部に共有してもらいやすくなりますし、先生も、放置してはいけない、と責任感を持ってくれるようになります。

オンラインで公開しているいじめ解決のページ(http://www.mental-support-jp.org/#!ijime/cuzs)で、ご家族の対処法やいじめの構造、関連団体など公表していますので、ぜひご覧になってみてください。

※PTSD(Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)とは、強烈なショック体験や強い精神的なストレスが、心のダメージとなった病気のこと。その体験が何度も思い出されて恐怖を感じ続ける、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないといった症状が出る。


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