あなたの投票が決める社会貢献
夢の貯金箱

日本財団夢の貯金箱Facebook

ゆめちょ物語

ページ:3 / 4

軽視されがちな施設職員の権利保障

私は大学の社会福祉学部を卒業して約5年間、児童養護施設に職員として勤務していました。しかし、最初に就職した施設では経営側による法令違反や、子ども・職員への人権侵害の問題に直面しました。そこで職場の仲間とともに、労働組合の活動や市民運動を行い、経営側や監督官庁の行政側に何度も訴えましたが、なかなか変えようとはしない状況が続き、最終的には県議会への陳情や署名活動などにより、一定の改善がなされることになりました。

こうした運動をとおして、子どもと職員双方の人権保障やソーシャルアクションの重要性を実感してきました。私自身は現場で培った反骨心や自身が取り組んでいる児童養護問題研究の重要性、行政に対しても意見が言いやすい立場ということで今の研究の道に入りました。

児童養護に取り組む全国の関係者が集まる「児童養護問題研究会(養問研)」の研修会の様子

児童養護に取り組む全国の関係者が集まる「児童養護問題研究会(養問研)」の研修会の様子。養問研では情報共有のほか、現場の声を政策提言としてまとめるなどの活動を行っている。

私も施設職員時代は、自ら希望して住み込みで働いたものの、途中で疲れ切って、笑顔が出なくなった時期がありました。職員が最低限の長期休暇を取れてリフレッシュすることができ、さまざまな情報に触れる時間を持てなければ、子どもたちに良いケアはできません。職員の自己犠牲を前提として、「一生を捧げる」という精神の人でないとできない職業ではだめですよね。

これは、私がいまとくに力を入れて取り組んでいるテーマですが、子どもの人権に加え、職員の人権が一体的に保障されることが必要です。人権意識の低い職場で職員が頑張り、我慢して十分に声を挙げることができなかった結果、制度が十分に改善されてこなかったともいえるため、自分が声を上げることが他の職員や子どもたちのためになるということを伝えていきたいと思っています。


この内容について、あなたのご意見・ご感想をお聞かせください。

その他の寄付金プログラムこのページのTOPへ