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ゆめちょ物語


MISSION1 いじめ自殺をSTOP!!
2014.05.10
いじめをなくし「生きたい」社会へ
NPO法人ライフリンク 代表 清水康之さん

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日本の若者の死因の一位は「自殺」という現実をどれくらいの人が知っているでしょうか。2012年の1年間で19歳以下の若者の自殺者数は587人(※1)に上り、そのうち15?19歳の若者の死因は、「自殺」が第一位となっています。(※2)

また、その自殺の要因が、学校での問題であると特定されている人数は180人(※3)と、家庭問題や男女問題を大きく上回り、最も高い数値を示しているのです。

いじめの認知件数は全国で年20万件に上り(※4)、近年では援助交際の「強要」、集団かつあげによる「強盗」といった、悪質な犯罪型のいじめが増加。インターネットを使って24時間執拗に続く悪口、仲間外れなど、教師や親など周囲からは発見が難しく見逃されているケースも増えています。

いじめ問題については、2013年9月にようやく「いじめ防止対策推進法」が施行されたばかりです。夢の貯金箱では、自殺に直結しかねない深刻ないじめから子どもたちを救うため、いじめ現場に直接介入する専門集団の組織化をまず計画していますが、今後、実効性のある対策を立てるために何が必要なのでしょうか。2004年から日本で自殺対策を推し進め、現在はいじめ対策にも取り組んでいる、清水康之氏にお話を伺いました。

※1 警察庁「平成24年中における自殺の状況」
※2 厚生労働省「平成24年人口動態統計月報年計(概数)の概況」
※3 警察庁「平成24年中における自殺の状況」
※4 文部科学省「平成24年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」

■清水康之氏 プロフィール

NPO法人「自殺対策支援センター」ライフリンク代表、自殺対策全国民間ネットワーク代表。元NHK報道ディレクター。自死遺児たちの取材をきっかけに、自殺対策の重要性を認識。2004年にNHKを退職し、ライフリンクを設立。10万人署名運動等を通して2006年の「自殺対策基本法」成立に大きく貢献する。鳩山・菅政権で、内閣府参与(自殺対策担当)を務めた。1972年生。著書に『自殺実態白書2013』(ライフリンク編)、共著に『自殺社会から「生き心地の良い社会」へ』(講談社文庫)など。


 

自殺は、死を選んでいるのではない

私が自殺の問題に取り組みはじめた直接的なきっかけというのは、NHKのディレクターをしていた2000年にさかのぼります。日本で自殺が急増したのがその2年前の1998年。1997年までは、全国の自殺者数が年間2万人台前半だったのが、98年に8000人以上増えて年間3万人を超えました。その状態が続いている中で、私は取材を通し、親を自殺で失くした子どもたちと出会ったんです。

自分で取材をしてみて強く感じたのは、「多くの人は追い込まれて亡くなっている」ということ。自殺といえば、自ら死を選んでいると思われがちで、取材を始めた当初は私もそういう感覚はありました。ただ、話を聞けば聞くほど、実際は追い込まれて亡くなっている。生きたくても生きられない、死ぬしかないという状況だったとわかりました。遺族は「自殺を止められなかった」と自分たちを責めたり、「自分は捨てられたんじゃないか」と無力感にただ打ちひしがれていました。

当時はまだ、自殺は社会的にタブー視されていて、「自殺は個人の問題だ」という見方が大半だったので、残された家族も自殺のことをまったく語れず、外から見えないまま事態がどんどん深刻化していたんですね。これはただ事ではない、社会にしっかり伝えなければならないと思い、当時私がディレクターを担当していた「クローズアップ現代」という番組で、2001年10月に「自死遺児」について放送をしました。


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