全国各地に、子育てしながら時間や場所に制限があったとしても、スキルや個性を活かす仕事とママをつなぐ「ふく職案内所」をつくり、ママと仕事とのマッチングを実現していきます。
初年度は全国6ヵ所に「ふく職案内所」を開設。復職に限らず複職、副職も含めて子育てと両立しながらスキルや個性を活かせる仕事に関する情報提供や、企業とママとの交流会の開催、受け皿となる企業向けのセミナー等を通じて、ママと仕事とのマッチングを推進します。
さらに、「ふく職」を具現化している女性の事例を紹介することで、女性の多様な働き方「ふく職」について幅広く社会に発信していきます。
第1子出産前後の妻の就業変化(2005~09年)
出所:国立人口問題研究所調べ
年齢階級別にみた15歳以上の仕事ありの構成割合
契約社員・嘱託以外は、いずれも女性が男性を上回る

子どもを産んで仕事を続ける人は、
わずか26.8%という現実!

子育てと仕事の両立。日本の女性の多くが、この問題に頭を悩ませます。 ここ最近、育児休業の取得が広がり、子育てしながら働きやすい環境は、以前と比べれば整いつつあります。育休取得者の割合は、30年前と比較すると3倍以上に伸びていますが、それでも17.1%に過ぎません。育休を取得せずに仕事を継続する人と合わせても、子育てしながら仕事を続ける女性は26.8%に過ぎません。

選択肢が限られる、子育て後の復職機会

出産前後の年代で低くなる女性の就業率ですが、30代後半になると再び上昇に転じます。これは、出産・育児が一段落した女性が、再び働き始めることを反映しています。ここで注目したいのが、非正規雇用の比率です。30代前半までは女性の就業人口の中でも正規雇用の占める割合が高いのに対して、30代後半からは非正規雇用の割合が逆転します。子育て中の女性の多くは、パートやアルバイトの仕事という形で復職しており、このことは統計にも如実に表れています。

日本社会への提案! 「ふく職」という働き方

「ふく職」とは、女性が出産・育児を経て、新たに仕事を始める際に、子育てをしながら無理なく仕事ができる上に、自身の個性やスキルを活かしたり、社会の役に立つ働き方ができる働き方のことです。例えば、「子育てをする女性が、自身の経験やニーズを活かしながら、新商品・新サービスの開発に取り組む仕事」、「テレワークやワークシェアリングを柔軟に取り入れながら、勤務時間ではなく、成果を重視する仕事」、「企業経験を持つ女性が、地域のNPOで前職の経験を活かして組織を強化していく仕事」など、単純作業を超えて、一人ひとりのスキルや個性を活かしたり、課題解決力を発揮したりするような多様な働き方、それが「ふく職」です。
子どもが生まれたらパート・アルバイト、という、いまの流れに、もっと女性が輝ける機会を増やしていきたい! 「ふく職」というキーワードを通じて、子育てと両立できる働き方に、より多様な選択肢を社会に発信していくことを目指しています。

私たちが考える「ふく職」は、例えばこんな仕事ができる職場のことをさします。

子育てと両立できる スキルや個性を活かせる 地域や社会に貢献する
○ 勤務時間が調整しやすい
○ 子どもが病気でも理解がある
○ 自宅でも作業や会議ができる
○ 前職の経験を活かせる
○ アイデアや発想を求められる
○ リーダーシップを発揮できる
○ 得意分野を活かせる
○地域課題の解決につながる
○社会に役立てている実感が得られる
○出産、育児を経た女性だけでなく高齢者や障害者にも働く環境を用意する

注:なお、正規/非正規という従来の考え方ではなく、仮に、非正規労働でも、女性の個性を活かした働き方ができる仕事や複数の仕事、幸せな生き方に繋がる「福職」をすべて含めて「ふく職」と呼んでいます。

いま、何が求められているか?

子育てと両立しながら、スキルや個性を発揮でき、やりがいを感じられる仕事に関する情報が不足しています。また、受け皿となる職場、特に、中小企業・福祉施設・NPO等が、子育て中の女性に活躍の機会を提供できるような受け入れ体制の整備も欠かせません。
社会全体としては、子育て中の女性の中に優秀な経験を有した人材がいること、働き方が多様でなくては男性と同様、「家庭の経営」と共に「働くこと」との両立が難しいこと、個性を活かしたのびやかな働き方を柔軟に受け入れていくことが、実は女性だけでなくこれから増えていく高齢者、障害者にとっても必要とされているのです。

課題解決のためのプラン

全国各地に、子育てしながらスキルや個性を活かした仕事ができる「ふく職」を紹介できる「ふく職案内所」のモデル拠点をつくります。女性が働きやすく活躍できる仕事に関する情報提供や、ママと地元企業等との交流会の開催などを通じて、ママと仕事とのマッチングを実現していきます。また、「ふく職案内所」では、地元の企業・福祉施設・NPO等を対象に、子育て中の女性たちが働きやすいような職場づくりの工夫についてセミナーを行います。なお、「ふく職案内所」の運営は、全国のさまざまな地域で、子育て支援やママたちのネットワークを形成する団体等と連携しながら進めていきます。
さらに、「ふく職」を具現化している女性の事例を紹介することで、女性の多様な働き方について幅広く情報発信していきます。

ナビゲーター
森 啓子

日本財団
ソーシャルイノベーション本部
事業企画チーム

言語を話せない赤ちゃんの表情から「何が言いたいのかを推察し行動する」、そんな経験だけでもサービス業では活かせる部分が沢山あります。女性に備わっているマルチワークを同時並行でこなすという能力もまた、仕事でも家庭でも大きな力となって発揮されていることでしょう。

多くの人たちの未来を切り拓くきっかけを提供する「ふく職案内所」を、皆さんと一緒に応援したいです。

この候補ミッションに共感する方は「いいね」をクリックしてください。
1いいね=1ポイントとして投票に加算されます。

この内容について、あなたのご意見・ご提案をお待ちしています。

このページのTOPへ