国などの支援を受けていない文化財建造物を保護・修復するための新しい仕組みを立ち上げ、文化財に対する人びとの関心を高めるとともに、喪失の危機にある文化財建造物保護のために寄付や支援を行います。
消失の危機にある文化財建造物を発掘し、支援を募るためのウェブサイトを立ち上げ、文化財建造物保護のための新しい仕組みづくりを実現します。
ゆめちょの寄付金は、一般の市民から寄せられた寄付金と同額をマッチングして文化財保護及び活用を加速させます。なお、東日本大震災により被災した地域の振興のためにも、被災地の文化財も支援候補として視野に入れて取り組んでいきます。
国による文化財政策のイメージ図
 

日本の文化財政策

歴史や文化を正しく理解するためにも、また、日本文化の向上発展の基礎として、国民的財産として、なくてはならないもの、それが文化財です。現在、国による文化財政策は、文化財を大きく5段階(国宝、重要文化財、指定文化財、登録文化財、一般文化財)に分け、保護に取り組んでいます。このうち、国宝や重要文化財に指定されたものについては、国や都道府県からの資金的支援が受けられますが、保護に重点が置かれるあまり、その利活用については厳しい制限があります。一方で、登録文化財や一般文化財については、限られた予算の中で十分な補助制度を整備することは難しく、結果的に、これらの文化財を維持することができない、という課題が発生しています。特に文化財建造物は維持・修理経費が高額になること、建物を活用する人が必要であることなどから、最も保護が難しい文化財のひとつと言えます。

年々失われゆく身近な文化財建造物

日本各地には、国などの文化財として指定されていない文化財でも、歴史的・文化的な価値がある建造物が多数あります。これらは個人や民間の所有者によって管理され、保護されていますが、資金難や相続などによって、廃棄や取り壊し、売却などの運命をたどっているものも多数あります。国も柔軟な制度設計をすべく昭和50(1975)年から伝統的建造物群保存地区制度が制定され、多くの地域が活用に向けた取り組みをしています。平成8(1996)年には登録文化財制度もつくられました。しかし、補助は十分ではなく、所有者の高齢化や建物の老朽化などにより保護が難しくなるケースもあります。また、未指定でも価値のある文化財建造物が残る地域も多く、そういった地域は維持修繕費の負担が大きいことなどが課題となっています。文化財建造物は、地域の産業や文化を反映するものであり、地域ブランド形成の中核をなすことから、地域活性化のためにも十分に保護され活用される必要があります。

文化財建造物を活用して地域の活性化に!

京都市が平成20(2008)年10月から平成22(2010)年3月にかけて実施した「京町家まちづくり調査」によると、京都市の市街地に47,735軒の町家があることが確認できましたが、過去10年間で約3,000軒が破壊されている実態が判明しました。同調査では約5,000軒が空き家の状態であり、文化財の保護、防犯・防災、地域活性等さまざまな観点から活用が求められます。
また、東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方の沿岸部にも、地域に根差した貴重な文化財建造物があります。復興へと歩みを進める被災地において、新しい産業の復興が望まれている中で、震災で被害を受けた文化財建造物の修復・保護、そして、被災地の地域の魅力を高め、外部から人を呼び込むための素材として、被災地の文化財保護に取り組むことが考えられます。神社仏閣や古民家など、昔ながらのくらしを伝える文化財建造物を、地域の人たちのコミュニティ活動や、域外から人を呼び込んでの観光など、一定の実利性を伴ったかたちで活用することで、文化財建造物を地域の活性化の素材として活用していくことができるのではないでしょうか。

いま、何が求められているか?

国等などによる指定を受けていない身近な文化財建造物を発掘し、民間の力を最大限活用しながら自由なリノベーションも含めた保存・修復・活用を推進する、文化財建造物に対する新しい仕組みが求められています。

事業プラン

「未来のお宝」と呼ぶにふさわしい、貴重な文化財建造物を厳選したクラウドファンディング・サイトを立ち上げ、広く一般市民に向けて、寄付や出資を募りながら、市民による文化財保護のプラットフォームを構築します。
日本各地で保存・修復が必要な文化財建造物を発掘し、支援が得られるような仕組みづくりに取り組みます。まずは、京都の町家や岩手・宮城・福島の文化財建造物をモデルに取り組み、順次、日本全国にこのモデルを広げていきます。

ナビゲーター
枡方 瑞恵

日本財団
ソーシャルイノベーション本部
公益チーム

日本各地には、文化財建造物をうまく保存し活用している素敵な町並みが多くあります。文化財は日本の宝であり、私たちの誇りです。それにも関わらず、特に文化財建造物は資金面等の理由で、所有者が手放さざるを得ず、破壊されていく現状があります。国等に頼らず、所有者だけに責任を押し付けず、自分たちの文化財は自分たちで守り、活用していく仕組みを作っていきませんか。 文化財に対する一般の方々の寄付はまだまだ少ないのが現状です。自分たちの地域の文化財建造物の価値は、自分たちが最も知っているはずです。文化財建造物を修理・保存し、現代にあった形で活用することが各地で当たり前になれば、もっと元気で魅力的な地域が増えると思います。

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